先日拙宅の掛軸を掛け替えました。 「とりないてやまさらにしずかなり」という禅語です。 この言葉は、山の中に響く鳥の鳴き声によって、その山の静けさが、更に幽玄なものとして美しく感じられるという意味になります。 幸せに対比した苦しみや悲しみなどの辛さが、人生をより深めてくれるのだということを表した言葉です。 私たちは、コロナウイルスの拡大の影響で、様々な場面で危険や不自由さを感じてきました。 そもそも自由や安全という概念自体が、絶対的なものではなかったのだと多くの人が再認識した瞬間であったと思います。 また、その中で一体何が一番大切なのかということに関しても、色々と考え直させられる切っ掛けになったと思います。 こうした苦難の時代を乗り越えて、更なる幸せを獲得した新しい世界がまた切開かれるまで、一つ一つ今出来ることを積み重ねてゆくしかないのだと改めて心に感じました。 ©️岩本賀伴建築設計事務所
by giaab
| 2021-01-19 01:51
| リノベーション物件
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